introduction

イントロダクション

経営陣の
強力な後押しを受けて。

MS & ADグループがシリコンバレーで最先端を走る
天候予測モデルを有するスタートアップと前例のないビジネスを創り上げました。
そこに込められた挑戦と志を紹介します。

寺崎 康介

2009年入社
MS & ADインターリスク総研株式会社
リスクマネジメント第三部
サステイナビリティグループ 
上席研究員 

想定外の大きな反響。

01

Jupiter社との連携で開発した「TCFD向け気候変動影響定量評価サービス」を2020年7月にリリースしたところ、想定外に大きな反響がありました。引き合いがあったのは約70社。その対応に忙殺され、嬉しい悲鳴をあげたものでした。

私がJupiter社を知ったのは、秦さんのアレンジで開催された説明会でした。リスクコンサルタントとして以前からTCFD関連のご相談をいただいていたこともあり「これは面白い!」と思ったのです。求めていたピースが見つかった、という感じでした。その後は限られた時間、マンパワーの中でサービスの開発に邁進しましたが、資金面などを含めて経営陣の強力な後押しがありがたかったです。気候変動が企業経営のリスクになる時代が必ずくるからこうした革新的なソリューションが絶対に必要とされると、経営陣が時代の変化を先読みしていたのでしょう。安心して取り組めました。またJupiter社も柔軟に対応してくれ、日本での気候変動リスクの精度を上げるための提案などを反映してもらいました。幸いにも想定を上回る大きな反響をいただいたことには達成感があり、さらにサービスに磨きをかけて進化させていきたいと考えています。

私は大学院で理論物理の研究に携わっており、まさか仕事で企業のサステナビリティ課題に取り組むことになるとは想像もしていませんでした。学生時代の専攻は重要ですが、それ以上に課題にアプローチする“自分らしさ”を大切にして欲しいと思います。そのスタンスを活かせる場を探すことで、自分でも想像もしていなかった可能性を開花させることができるでしょう。学生の皆さんにはぜひそのような視点で就職活動に臨んでいただきたいと思います。

さらなる
イノベーションに
向けて。

02

MS & ADグループではJupiter社だけにとどまらず、シリコンバレーをイノベーション活動の軸として、海外スタートアップとの共創に取り組んでいます。

例えば三井住友海上は、イスラエルのスタートアップ・Nexar社と協働し、自動車事故が発生した際に、AIを活用してドライブレコーダーの映像から事故状況を自動かつ正確に図や文章で説明するシステムを開発しました。
これにより、お客さまが事故報告に要していた時間の70%程度削減を見込んでいます。

海外でも、MSアムリンが、欧州の中小企業マーケットに新たなデジタル保険を提供するべく、保険システムのデジタルプラットフォームを有するSocotra社(米国)と協業し、これまででは実現できなかったスピードで新しい保険サービスを欧州に展開しています。Socotra社もJupiter社と同じく、シリコンバレーCVCの投資先のひとつです。

シリコンバレーのCVCでは、2018年10月の設立以降、2年間で約40社の海外スタートアップに出資を重ねて、シリコンバレーだけでなく欧州やアジアといった海外各国のエコシステムを開拓してきました。さらに海外スタートアップとの共創を推進する仕組みとして、シリコンバレーを軸にした「MS & ADガレージプログラム」にも取り組んでいます。これは、最新技術や新しいビジネスモデルが集まるシリコンバレーに、ビジネス課題(ペインポイント)を有した実務担当者が出張して、集中的にイノベーション活動に取り組むプログラムです。これまでに23組38人をシリコンバレーに受け入れ、様々なペインポイントの解消と、参加者の人財育成にも結びつけてきました。

MS & ADグループは今後も、先進的なスタートアップともパートナーシップを組んで、レジリエントでサステナブルな社会の実現を目指し、活力ある社会の発展と地球の健やかな未来を支えていきます。