introduction

イントロダクション

組織を超えた連携が
イノベーションにつながった。

MS & ADグループがシリコンバレーで最先端を走る
天候予測モデルを有するスタートアップと前例のないビジネスを創り上げました。
そこに込められた挑戦と志を紹介します。

秦 孝陵

1997年入社
総合企画部イノベーション室 課長

組織の枠を超えた
ブレイクスルー。

01

自然災害リスクの計量化については、1980年代に開発された世界の三大モデルと言われる工学的知見に基づく手法の枠組が確立されています。そこにいきなりスタートアップの新しいモデルを持ち込むなんて無謀すぎると感じていました。

案の定、Rich Sorkinさんを招いて開催した説明会でも反響は芳しいものではありませんでした。マッチングを進めるにも、このままでは埒が明かないと、途方に暮れたものです。

そんなとき上司が私に「サステナビリティ推進室に相談してみたら」と一言。私は“なぜサステナビリティ推進室に?”と訝しく感じながらも、浦嶋さんに相談を持ちかけたのです。それをきっかけに、サステナビリティの専門家である浦嶋さん、社内外に豊富な人脈をもつITセキュリティの専門家、そして再保険とリスクマネジメントに詳しい私と、立場や強みの異なるメンバー4人が集まってブレーンストーミングを行いました。その中で飛び出したのが、TCFD向けのサービスはどうかというアイデア。気候変動のリスクに対するソリューションとして“これはイケる!”と確信しました。

その後、私はシリコンバレーに飛んでRichさんに説明。「日本の保険会社がどう道を開いてくれるのか」と待っていたRichさんの期待に応えることができました。組織の枠を超えたプロフェッショナルたちの連携があったからこそ生まれたブレイクスルーでした。リリースしたサービスには日経新聞の一面に掲載されるなど非常に大きな反響がありましたが、私が何よりも誇りにするのは、一緒に取り組んできた仲間たちの存在です。志を同じくする素晴らしい仲間たちがいたからこそ、このサービスが誕生したのは間違いありません。

サービス開発に向けた
大きな一歩。

02

浦嶋は、SDGsの活動において気候変動への対策は重要と考え、保険会社として世の中のためになるサービスの提供を模索しているところでした。世界的な異常気象やデジタル革命による社会の急速な変化によって新たなリスクと不確実性が高まる中、MS & ADグループは「レジリエントでサステナブルな社会」を実現することを目指しています。浦嶋は、この社会を実現するうえでも、Jupiter社の技術に大きな可能性を感じました。