これまでのキャリアで印象に残っているのが、上司に「昇進したい」と伝えたときのこと。私にとってはとても勇気のいることでしたが、思い切って話したところ、上司がしっかり受け留めてくれました。
昇進するために私には何が足りないのか、克服するためにはどうすればいいか、もっと活かすべきところはどこなのか、きめ細かく指導してくれました。また業務知識を増やすために「米国の訴訟実務を見たい」と伝えたところ1年間の研修を企画してくれ、女性で初めて海外での長期実務研修を経験することもできました。自分の未来を切り拓くためには、「自信をもって発言する」という勇気と行動力が欠かせません。私が後輩社員を指導するときには、「恥ずかしい」「自信がない」そんな意識を変えることを大切に、男女の別なく同じように挑戦の機会を与え、成功体験を積み重ねてもらうことを意識しています。
また、これから就職される皆さんには、どの会社に入社し、どのような仲間と、どのような仕事をすることになっても、自分の人生を幸せに生き抜く強い意志を持ち続けていただきたいと考えています。
大勢の社員にメッセージを発する機会が格段に増え、その度、多くの後輩女性から「励みになる」との反応をいただきます。それも私の大切な役割だと感じるとともに、自分の影響力の大きさを正しく認識し、発言・行動していくことを意識しています。
会社で働く人はみな、どうすれば会社をよりよくすることができるのか、担当範囲を超えて考え行動しなければなりません。その思いは以前と同じですが、会社全体に範囲を広げることを目指して努めています。