
2010年4月、私たちは、あいおい損保・ニッセイ同和損保との経営統合により、正味収入保険料で国内No.1グループとしてスタートを切りました。経営統合の目的は、規模を大きくすることではありません。より大きなリスクに対応できる基盤を整え、世界で活躍する企業や人々の挑戦をサポートしていくことが目的。そのために、世界トップ水準の保険・金融グループになることをめざしているのです。
しかし、私たちをとりまく環境は大きな変化を続け、業界全体として厳しい状況に置かれていることは否定できません。日本国内でみると、少子高齢化による労働者人口の減少に起因する経済成長の減速、消費の低迷といった課題が挙げられます。消費が低迷し、経済活動が鈍化することは、そのまま建物や家財、動産などを対象とした保険や、自動車・自賠責保険の収入保険料の伸びに影響します。また、海外に目を向ければ、新興国は近年急成長し、日本企業は海外に労働力や販売市場を求め生産拠点や販売拠点をシフトしていく傾向が顕著となっています。
現在、私たちMS&ADインシュアランスグループは、世界で7位。この厳しい環境の中で世界トップ水準のグループに成長するためには、環境変化を上回るスピードでの変革が不可欠です。システムなどのインフラ整備や実務プロセスの改革など、当社はこれまでも、さまざまな改革に取り組み、効果を上げてきました。しかし、さらなる成長のために今一番重要なことは、社員一人ひとりがより高いレベルの仕事に挑戦し、成長していくことだと考えています。


そこで、2011年4月から全社的取り組みとしてスタートしたのが、『役割イノベーション』です。『役割イノベーション』の目的は、全社員が新しい業務領域や業務効率化に挑戦することで、より大きな働きがいや成長を実感できる会社にすること。そして、一人ひとりが成長することで組織としての生産性を高め、お客さまにより大きな満足を提供していくことにあります。そしてこの『役割イノベーション』を実現するために、人事制度も見直します。全域社員・地域社員という、転居を伴う転勤があるかないかだけの違いによる社員区分としていきます。それぞれの社員区分に期待する役割に差はなく、同じようにチャンスがある人事制度を2013年度までに整えていきます。そして全員が新しい業務にチャレンジできる会社を目指していきます。
2011年度~2012年度はチャレンジ期間として、『役割イノベーション推進チーム』が中心となって新しい業務領域への挑戦を牽引している最中です。当然、変化への戸惑いもありますが、地域社員の活躍による契約の拡大といった効果も出てきており、「新しい働きがいを見つけた」と笑顔で語ってくれる姿を目にして非常に嬉しく思っています。全域・地域という社員区分や、女性・男性という性差に関係なく、新たな役割にチャレンジする『役割イノベーション』。皆さんが入社する2013年にはチャレンジ期間も終了し、新しい制度のもとでスタートを切ります。

みなさんの世代は、子供のころからずっと男性・女性の差なく平等に過ごしてきたのではないかと思います。それが社会に出た瞬間に変わるということもないでしょう。金融業界は古い体質というイメージがあるかもしれませんが、現に私たちは常に変革を続けています。変化の激しい今の世界で生き残っていくためには、一人ひとりが意識を変えて、強くなっていくことが不可欠です。柔軟な思考と前向きな行動力を持ち合わせ、常にチャレンジャーでいられる方。挑戦し成長することを楽しむことができる方。そんな方と一緒に、世界トップ水準の保険・金融グループをめざしていきたいと思っています。