
私たちは2010年4月に、あいおい損保、ニッセイ同和損保(現在:あいおいニッセイ同和損保)と経営統合を行い、MS&ADインシュアランスグループとしてスタートしました。経営統合は、これまで私たち三井住友海上が目指してきた「世界トップ水準の保険・金融グループの実現」のための大きな決断の一つです。
その背景には大きく2つあります。まず、私たちの中核事業であり、収益の中心を担う国内損保事業の強化。経営統合によって、損保事業を展開する上で欠かせないITシステムや事務面の経営資源(人・金・モノ)を共有することで、1社あたりの事業運営を効率化することができます。2013年に共通のITシステムの稼動を予定していますが、このシステム導入によって初年度で120億円、2015年度以降は200億円のコスト削減を予定しています。事務面も含めると2013年度には400億円、2015年度以降は500億円の削減を見込んでいます。こうして余力ができた経営資源を成長分野に投資していくという戦略が統合の背景にあります。

現在、成長分野として注目しているのは、生命保険事業と海外事業があります。私たちの行う国内の生命保険ビジネスというのは、損害保険代理店さんに生命保険を売ってもらう、また、三井生命、住友生命、そして新たに加わった日本生命の営業職員の方に、損害保険を売ってもらうというクロスセルと呼ばれるビジネスです。日本国内の生命保険の市場は成熟していると言われますが、このクロスセルビジネスは着実に成長している分野です。海外に目を向けてみると、アジアの生命保険市場も非常に魅力的です。2010年4月には中国の生命保険会社に、6月にはマレーシアの当地財閥グループ企業に投資を決めました。
海外事業においては、欧州・米州・アジアの三極体制で、日系企業だけではなく現地のローカル企業や個人を対象にしたビジネスを積極的に展開しています。例えば、アジアではローカルマーケットが6~7割、日系進出企業が3~4割という比率で、すでに各国に根付いた企業になってきました。
その他には、デリバティブなど保険以外のリスクソリューションを提供する金融サービス事業、リスク分析やリスクコンサルティングを行うリスク関連サービス事業など、損害保険の枠を超え、あらゆるお客さまのリスクマネジメントを行う企業へと展開していきます。

2010年6月、マレーシアのホンレオン グループと損保事業・生保事業にわたる 戦略的提携を締結。

自分自身の価値観を持ち論理的に説明できること、同時に多様な価値観を受け入れる柔軟性。この2つが重要だと感じています。そのためには、オープンマインドでいることが大切。私自身、大阪での企業営業からはじまって、商品開発、外務省出向、米国企業との合弁プロジェクト、三井住友海上の合併、海外駐在、経営統合と、さまざま経験を積んできました。
入社した当初は、これほどの経験をするとは夢にも思いませんでしたし、企業としてもかなり大きな組織になっています。さらに私たちが目指すのは、世界トップクラスの保険・金融グループです。今後も世界中の企業との提携やM&Aも視野に入れています。
国籍も宗教も文化も異なるさまざまな人たちと協働していくことは必然的に増えていくでしょう。三井住友海上は企業として大きな進化を遂げている時期ですから、これから入社する皆さんにもさまざまな機会が与えられます。その機会を有効に活かすために、オープンマインドで明るく前向きにチャレンジしていく人財に入社して欲しいと思います。
| 1982年 | 入社。大阪の企業営業部門に配属。 |
|---|---|
| 1988年 | 商品部門に異動。積立保険などの企画・営推にたずさわる。 |
| 1992年 | 外務省に出向。マレーシア大使館に勤務。 |
| 1996年 | 経営企画部に異動。三井海上・住友海上の合併, 米国企業との合弁企業設立プロジェクトを経験。 |
| 2003年 | 金融ソリューション部に異動。デリバティブなど新しいリスクソリューション分野を担当。 |
| 2004年 | MSIG Holdings (Asia)シンガポール駐在。英国AVIVA社アジア損保事業の買収プロジェクトの現地責任者。 |
| 2008年 | マレーシア現地法人に異動。マレーシアのローカルビジネスを推進。 |
| 2010年 | 経営企画部長に就任。経営統合をはじめ今後の経営戦略を推進中。 |