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国際業務部長に聞く「海外戦略」

国際業務部長 松本 雅弘

三井住友海上の海外進出:創立後直ちに海外進出を決断新天地へチャレンジは三井住友海上らしさ。

三井住友海上の海外展開の歴史は長く、当社の創立間もない1924年、ロンドンに駐在員を派遣したことから始まります。更に1934年にはタイに進出し、保険引受を開始しました。その後も経済発展が見込まれる国・地域へ、早くから支店や現地法人を設立し、自分たちの手で海外ビジネスを拡大してきました。現在、国内損保トップの海外事業基盤を構築できているのも、このように私たちの先輩が積極的に海外に乗り込み、一から作り上げてきたという歴史があったからと言えます。現在では、41ヶ国で事業を展開するまでになりました。特にアセアンでは、外資系トップの損害保険グループになっています。

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保険発祥の地と言われるロンドン・ロイズにおける当社シンジケートのカウンター



ここ数年のトピックスを紹介します。まず、2004年の英国AVIVA社のアジア損保事業包括買収と2005年の台湾大手損保の明台社買収があります。中国やインドの二大新興市場でも積極的に事業を展開しています。中国では2001年上海支店の開設を皮切りに、2007年に現地法人を設立。現在は現地法人傘下で3支店・2営業サービス部、5駐在員事務所体制で事業を展開しています。インドでも2004年に現地財閥と合弁会社を設立し、今では、インド国内114拠点もの販売網で事業を展開しています。
こうした取組みにより、アジアの事業が飛躍的に拡大しました。今では、アジア各地で非日系企業や個人の保険料割合が7割を越え、日本の三井住友海上ではなく、各国に根ざした保険グループ「MSIG」として、高い評価を受けるまでになっています。

更に2010年以降は、中国、マレーシア、インドネシアの大手生命保険会社と戦略的資本提携を行い、新たな領域であるアジアの生保市場にも本格参入を果たすなど、私たちの「チャレンジ」は絶え間なく続いています。

世界41か国・地域に405拠点 日系損害保険グループ最大規模の海外ネットワーク

欧州・中東地域

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米州(北米・南米)地域

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三井住友海上の海外事業の強み:「信頼」をベースに中長期的な視点でグローバルに事業を展開する。

私たちの海外事業には、飛躍的成長の原動力となった強みにつながる特徴があります。それは、自らの手でMSIGという看板を背負い、信念をもって新しい市場でチャレンジしてきたことにあります。海外に新しい拠点を作ることは決して簡単なことではありませんし、海外展開には非常に慎重な準備・スタディが大切です。リスクを引受けるという損害保険のビジネスでは、「信頼」が最も大切であり、一度進出したら、簡単に撤退する訳にはいかないからです。

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MSIGは三井住友海上の海外ブランド



私たちの信念とは、海外に早い時期に進出し、現地に根ざす活動を通じて、短期的な収益を追うのではなく、中長期的な視点で戦略的にビジネスを展開することであり、それがお客さまやビジネスパートナーに認められ、支持されてきました。
私たちの保険ビジネスにおけるこうした信念は、2004年以降の事業買収や資本提携においても活かされています。
私たちは、候補先企業を選定するときに、その会社の現在の強みや弱みを評価するだけでなく、私たちが自ら展開して育ててきた拠点と統合することによって、当社の持つ良さを生かすことができるかどうか、相手の良さも最大限引き出して企業価値を向上できるかどうか、を重視しています。また、価値観や企業文化を私たちと共有できるかも重視しています。よく言われるように事業買収や資本提携は、いわば結婚と同じであり、家族として共に成長していけるかを考えることがとても大切です。私たちのビジネスにおける信念が相手に「信頼」され、私たちも相手の良さを理解し、価値観を共有しながら一緒に高めあうことができているからこそ、飛躍的に海外事業を拡大することができたと考えています。



私たちの海外事業での取組みは、これまでアジア各国でさまざまな賞や表彰をいただき評価されてきました。今年もアジアで最も権威あるAsia Insurance Industry Awardで「アジアで最も顕著な活躍をした保険会社」として表彰されました。これらの受賞は、海外で高い「信頼」を獲得している証しとして、大きな励みとなっています。

現在、海外事業を支える現地雇用社員数は約7,000人で、当社の国内外全社員の3分の1を占めています。日本で採用された社員と海外で採用された社員の交流が、さまざまな研修制度を通じて、活発に行われています。 ちなみに、国際業務部は、現地雇用社員の出向を受け入れており、朝礼や会議を英語で行っています。海外からの出向社員や本社採用の新入社員が、英語でプレゼンテーションをしたり、意見を交換し合う光景が日常的に見られ、刺激を与え合いながら相互理解を深め、国際的な感覚を磨きあう研鑽の場となっています。

Asia Insurance Industry Awardで「アジアで最も顕著な活躍をした保険会社」として表彰(10月31日)

Asia Insurance Industry Awardで「アジアで最も顕著な活躍をした保険会社」として表彰(10月31日)



こんな人財に入社して欲しい:保険は、人対人のピープルズビジネス。信頼される人間になるために、あらゆる事に好奇心を持とう。

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  • ●1924年の進出以来、海外事業は拡大の一途
  • ●約7,000名の外国人スタッフ、当社従業員の3人に1人は外国人
  • ●ASEAN地域では最大の外資系損保グループに成長
  • ●中国、マレーシア、インドネシアで、生命保険事業に参入

海外では保険はピープルズビジネスと言われるのですが、最終的には「誰が信頼できる人間か」ということに行き着くという意味合いで使われます。よく言われることですが、保険はモノがないビジネスです。未来に存在するリスクをどの保険会社に引き受けてもらうかというとき、向かい合っている相手が信頼できる人間かどうかで判断されることが多くあります。お客さまと直接相対する場合はもちろんのこと、優秀なプロフェッショナルたちと一緒にビジネスを進めていく場合にも、自分自身が信頼される人間であることは不可欠の要素なのです。また、私たちの保険ビジネスにおいては個人プレーには限界があり、さまざまな能力を持つプレーヤーを集め、チームワークによって力を最大限に発揮していくことも、これから更に求められてきます。

自分自身の信頼を構築するための「原点」は、相手に対する「好奇心」だと思います。企業のお客さまであれば、お客さまの商品・サービス、事業展開など、ありとあらゆることを知りたいと思う好奇心が、そのお客さまに対する理解を深めることにつながります。好奇心は、自らの「向上心」にもつながり、お客様に対するより良い保険提案をすることができるようになります。更にそのことがお客様の「信頼」にもつながっていきます。 学生のみなさんは、まずは信頼できる会社に入社してください。

三井住友海上は、任せる度量がある会社です。入社3年目に私が業界各社のベテラン社員が集まる委員会に当社の代表として参加することになったときのこと。私の上司は各社の代表に向かって堂々と「うちは3年目の若造を出しますが、よろしくお願いします」と言いました。このとき上司の姿は粋に感じました。信頼して任されたことで成長できたという経験は、きっと三井住友海上の多くの社員が経験していると思います。